BD-1,Pacific18,Frettaのヘッドパーツを分解する方法
BD-1、Bianchi Fretta、Peugeot Pacific18のヘッドパーツが分解できない!! フロントフォークを外したらヘッドパーツがバラバラになって元の状態が分からない..などの場合にお役立てください。
目次
- BD-1の年式によるヘッドパーツの違い
- BD-1のヘッドパーツを分解する前の準備
- BD-1のヘッドパーツを分解する為の工具
- BD-1 2004年モデル以前のヘッドパーツ内部構造
- BD-1 2005年モデル以降のヘッドパーツ内部構造
- ヘッドパーツが分解できない場合
- ヘッドパーツを組み付けるときの注意
BD-1の年式によるヘッドパーツの違い
BD-1のヘッドパーツは年式によって内部の構造が若干異なります。
自転車を購入された年と年式は一致しないかも知れませんが、2004年モデルまでの物と、2005年モデルからで中身が少し変わりますから自転車のヘッドパーツの上の方を見て頂いて、赤丸部分が(A)のようになっているか?(B)のようになっているか?を確認して下さい。
BD-1のヘッドパーツを分解する前の準備
失敗の多くは準備を怠ってしまう事と、想像力を働かせない事で起こりますから下準備と想像は大切です。
「BD-1のヘッドを自分でオーバーホールする」と言う方の多くがグリスしか購入されず、結局分解した後に「ベアリングもダメだったわ~」と、ベアリングを購入される為にお店に足を運ばれます。
保管場所の湿気や、雨天や濡れた路面の走行経験によって変わるのですが、上側のベアリングはステムヒンジ部分(青色)が屋根代わりになっていますから、それほどダメになっている事は無いのですが、下側はタイヤが運んできた水や泥(赤い点)の影響でサビサビになっているケースが多いですから、分解する前にグリスとベアリングは用意しておいた方が良いと思います。
BD-1のヘッドパーツを分解する為の工具
使用する工具はフロントフォーク側面のボルト2本を緩める為と、ハンドルステムの一番下側についているボルトを外すために5mmの六角レンチが必要になります。
それから、内部のテーバーカラーを外す為に精密ドライバーなど、細いマイナスドライバーも用意してください。
BD-1 2004年モデル以前のヘッドパーツ内部構造
上から順番に(1)玉押しを抑える為のクランプ (2)玉押し (3)樹脂の防水カバー(4)ベアリング(5)上側の椀(6)下側の椀(7)ベアリング(8)玉押し(9)樹脂のテーパーカラー(10)ゴム製の防水カバー(11)アルミのスペーサー(12)ヘッドキャップ(13)ボルトとなります。
BD-1 2005年モデル以降のヘッドパーツ内部構造
上から順番に (1)玉押し (2)樹脂の防水カバー(3)ベアリング(4)上側の椀(5)下側の椀(6)ベアリング(7)樹脂の防水シール (8)玉押し(9)アルミ製のテーパーカラー(10)アルミ製の防水カバー (11)アルミのスペーサー (12)ヘッドキャップ (13)ボルト と言う順番になります。
ヘッドパーツが分解できない場合
50%くらいの確率でフロントフォークを外して黄色い背景の部品(ボルト、ヘッドキャップ、アルミ製スペーサー、防水カバー)を外せば中身のベアリングなども落ちてくるのですが、ベアリングが落ちてこない場合は、細いマイナスドライバーをテーパーカラーと玉押しの間に差し込んで、テーパーカラーを傷つけないように注意しながら下にこじりながら引きずり出してください。
ヘッドパーツを組み付けるときの注意
ヘッドパーツを初めて分解した方が失敗し易いのがベアリングの向きです。必ず左側の赤丸の向きでベアリングを挿入してください。