ブレーキシューの交換時期
自転車のブレーキシューは、ブレーキが効かなくなったら交換すると思っている方がとても多いのですが、 半分あっていて半分間違いです。事故や大きな出費になってしまわないよう、適切な時期に交換しましょう。
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交換時期は人それぞれ
ブレーキシューの交換時期と言う記事を書いておきながら、ブレーキシューを交換しなければならないタイミングは、自転車の種類、走る場所、ブレーキの回数、天気によって大きく変わってしまいますから、人それぞれ違うとしか言えません。
ロードバイクでサイクリングロードを晴れた日にしか走らなければ殆どブレーキをかけませんから、4000km以上持ってしまう方もいますし、雨でもクロスバイクで通勤される方の梅雨時は1000kmも持たず交換になってしまう事もあります。
交換時期は人それぞれですが、雨の日は晴れの日の数倍の速さでブレーキシューが減り、体重は重たければ重いほど減ります。そして、良く効くブレーキ形状や、良く効くブレーキシューほど良く減ります。
また、ロードバイクのブレーキレバー(STIレバー)はブラケット上側から握っていると全然力が入りませんが、クロスバイクなどのストレートハンドルについているブレーキレバーは力が入りますから、良く減りると言う事は覚えておいてください。
段差のあるブレーキシューの交換時期
マウンテンバイクやクロスバイクに装着されているVブレーキシューは上の画像のような形をしています。
このタイプのブレーキシューは、黄色く塗ってある面と赤く塗ってある面(リミットライン)が同じ高さになってしまったら交換しなければなりません。
黄色く塗った面と赤色の面が一緒になってしまう頃にはブレーキレバーの引きしろが大きくなって、ブレーキレバーをいっぱい握らないと自転車が止まらなくなってしまいます。
この「ブレーキが甘いなぁ~」と思った時点で自転車屋に持ち込まれたり、ブレーキシューを交換される方は問題無いのですが、この時に自分でブレーキ側のワイヤーを引っ張ったり、ブレーキレバーのアジャスターで、引きしろを「調整してしまう方」、「調整してしまえる方」は要注意です。
調整方法はそれで良いのですが、それは修理が完了した訳ではなく、応急処置が完了しただけなのです。
そのまま使用し続けてしまうと、なかのシャフトが見えるようになってしまい、鉄のシャフトがアルミのリムを削ってリムが割れてしまいます。
ホイール交換で多額な出費をするだけでなく、危険でもありますから、ブレーキシューはリミットラインを越えて使用しないようにして下さい。
段差のないブレーキシューの交換時期
ロードバイクやママチャリなどに装着されているブレーキシューは上の画像のような形をしています。
このタイプのブレーキシューは、黄色い点線部分(縦に切ってある溝が消えたら)交換しなければなりません。
縦の溝が消えてしまう頃にはブレーキレバーの引きしろが大きくなって、ブレーキレバーをいっぱい握らないと自転車が止まらなくなってしまいます。
「ブレーキが甘いなぁ~」と思った時点で自転車屋に持ち込まれたり、ブレーキシューを交換される方は問題無いのですが、この時に自分でブレーキ側のワイヤーを引っ張ったり、ブレーキレバーのアジャスターで、引きしろを「調整してしまう方」、「調整してしまえる方」は要注意です。
そのまま使用し続けてしまうと、なかのシャフトが見えるようになってしまい、鉄のシャフトがアルミのリムを削ってリムが割れてしまいます。
ホイール交換で多額な出費をするだけでなく、危険でもありますから、ブレーキシューはリミットラインを越えて使用しないようにして下さい。