Pacific CarryMeのスライドヒンジブッシュ交換
Pacificキャリーミーのメインフレームとヘッドチューブ部分を固定する スライドヒンジのボルトを目一杯締めてもメインフレームが上に持ち上がってしまう場合は スライドブッシュが擦り減っていますから、スライドブッシュの交換が必要です。
目次
はじめに
自転車の外側からは見えないのですが、スライドヒンジの内側には 樹脂のブッシュが入っています。
折りたたむたびにこのスライドヒンジブッシュが擦り減って薄くなってきます。
スライドヒンジブッシュが薄くなると、スライドヒンジボルトをいくら回しても ヘッドチューブとスライドヒンジの隙間を埋める事ができず、 乗車した時に四角いメインフレームが持ち上がってきてしまいます。
スライドヒンジブッシュを交換しなければならない程 CarryMeを使われたのでしたら、十分にもとはとれたと思いますし、 その他の部分も相当傷んでいるはずですから、 新しいCarryMeに新調して頂いた方が良いと思います。
とはいえ、あちこち一緒に出掛けた思い出もたくさん詰まっているでしょうから、 いつでも安全に出動できる状態だけはキープして、 スペアバイクとして第二の人生を歩ませてあげてましょう。
部品の名前
使用する工具
- 36mmヘッドスパナ x 2本
- 10mmボックスレンチ
- ヘッドワン圧入工具
- ヘッドワンポンチ
- ハンマー
スライドヒンジブッシュの交換手順
まず、外側からは見えませんが、ハンドルステム下側付いているワイヤーが 前ブレーキの軸に引っかかっていて、ワイヤーが張っているとブレーキを外し難い為、 ハンドルを下に少しさげます。
10mmのボックスレンチを使用して前ブレーキを取り外して、ハンドルを引き抜きます
36mmのヘッドスパナを使用してヘッド上部のナットを外し、フロントフォークを引き抜きます
ヘッドチューブにヘッドワンポンチを差し込み、ハンマーで叩いてヘッド下側の玉受けを外し、ヘッドチューブクランプのボルトを緩めれば スライドヒンジからヘッドチューブを引き抜きます
擦り減ったスライドヒンジブッシュを取り除き、新しいブッシュを取り付けます。
ヘッドチューブをスライドヒンジに差し込んだ後、ヘッドワン圧入工具で下の椀を圧入し、その後は取り外した反対の手順で組付けを行って下さい。