ギヤつきの自転車でペダルを踏むとカクンとなる症状と原因を解説
チェーンがダルンダルンに弛んでいる訳じゃないのにペダルを強く踏み込んだ時や登坂時に「カクンッ」とギヤがずれる感じがしたら スプロケットとチェーンを交換した方が良いかも知れません
目次
症状
初期の段階では坂道を登る時や、立ち漕ぎをした時。ペダルを強く踏み込んだ時に一番よく使う重たい方(後輪の小さいスプロケット)のギヤで カクンッとギヤが一瞬だけ変わった感じや、ギヤがずれる感じ(歯飛び)がすると思います。
悪化するにつれてだんだんその頻度は多くなり、弱い力で踏み込んでも起こるようになります。
また、チェーンを新しい物に交換した直後から症状がさらに悪化する事があります。
注意点
この症状はどちらのペダルを踏んでも起こりますから、 片側のペダルを踏んだ時にだけ「コクッ」や、「カチッ」と言うような感触が足の裏に伝わる場合は ペダル、クランク、ボトムブラケットを疑って下さい。
また、軽いギヤ(大きいスプロケット)でも重たいギヤ(小さいスプロケット)でも起こり、 カキンッや、ガキンッと言うような高い音が不定期に出る場合は スプロケットが取り付けされているフリーホイール内部の爪が割れている可能性があります。
歯飛びする原因
自転車には前のギザギザ(チェーンリング)と後ろのギザギザ(スプロケット)が付いていて、 ペダルを踏んだ力を後ろの車輪に伝える為にチェーンが張ってあります。
ペダルを踏むと黄色い矢印の方向へチェーンは動き、 スプロケットには赤い矢印のような圧力がかかります。
自転車を漕げば漕ぐほどスプロケットがチェーンと擦れてドンドン擦り減って行きます。
使用前と使用後を重ねてみると、赤色の部分が削れています。
そして、チェーンは一駒一駒ピンで繋がれており、一駒一駒繋がれている部分は常にクネクネと動かされ、ペダルを漕ぐたびにチェーンは引っ張られます。
よく、チェーンが伸びると言うのですが、チェーンのプレートが長く伸びてしまうのではありません。
チェーンが引っ張られる事によって穴が削れて大きくなってしまったり、 一駒一駒の間にガタツキが出てピンとの間に隙間ができ、 結果としてチェーンが長くなってしまいます。これをチェーンが伸びたと言います。
伸びたチェーンはスプロケットとの噛み合わせが悪く、スプロケットの擦り減りを加速させることになりますから チェーンはマメに交換するのがお勧めです。
ダメなチェーンと新品のスプロケットなら少しはマシですが、 最悪なのはダメなスプロケットと新品のチェーンと言う組み合わせです。
今まではダメダメ同士でギリギリ動いていたものが、軽く踏んだだけでも歯飛びするようになってしまいます。
「チェーンを新しい物に交換したら余計に歯飛びが酷くなった」 と言う場合はスプロケットを疑って間違いないと思います。
※1万キロを超えていたらチェーンリングも一緒に交換しましょう。