クイックレリーズレバーの操作方法
スポーツ自転車の車輪やサドルを固定しているクイックレリーズレバーの操作方法や、初心者の方にありがちな失敗について説明させて頂きます
目次
部品の名前
- ナット
- 弦巻バネ
- レバー
クイックレリーズの使い方
まず、OPENの状態で差し込み、左側のナットを締め込んで行きます。
最後にレバーをCLOSEの状態にするのですが、レバーが指1本で畳めるようでは弱すぎますから、指の力では畳めないけれど手の平を使えば簡単に畳める強さにナットの締め加減を調節して取り付けを行ってください。
失敗例
シッカリ固定はされているがレバーはOPENになっている
弦巻バネの大きい円が内側になっている
注意して欲しい事
これはクイックレリーズのナットを緩めすぎて外れてしまった後や、輪行時に振動でナットが緩んで外れてしまった後、もとの状態に戻す時に初心者の方がよくやってしまう失敗です。
症状は車輪が真っすぐに取り付けできず、斜めに曲がって装着されてしまいます。
この症状の厄介な所は、「両方ともキチンと同じ向きに取り付けした」と思ってしまっているので、殆ど場合、取り付けた本人に失敗した自覚がありません。
輪行する前は普通に車輪の着脱を出来ていたのに、輪行後に上手く車輪を取り付けできなくなった場合は
- 「どこかで自分が失敗しているかも?」
- 「輪行中にどこかへぶつけてしまったかも?」
- 「着脱の方法を間違えているのかな?」
と考えて自転車屋へ行きますから、私たちも曲がったつるまきバネを交換して、取り付ける向きを教えて万事休すとなります。
ところが、組立されていない自転車を通販で買った方や、ホイール単品を買った方の場合、自分が失敗したと言う自覚がありませんから
- 「自転車本体のフレームが曲がっている」
- 「ホイールが曲がっている」
と当然思ってしまい、通販で失敗したと諦めるか、購入した自転車屋に苦情を言うかになります。
クイックレリーズの部品をバラバラで渡された場合、自転車屋であれば目をつぶっても間違える事なくすぐに組み立て出来るような物で、 スポーツ自転車の専門店であれば輪行時にこの失敗をしてしまう方は結構多いですから、直ぐに「もしかしたら?」と気が付くのですが、 そういった経験の少ない自転車屋さんはバネの向きを反対に取り付けるなんて思いもしない事が殆どです。
また、「ホイールが真っすぐ嵌まらない」と言う事なら気が付く可能性はありますが、 「自転車のフレームが曲がっている」と言う話だと、気が付く可能性はかなり下がってしまいます。
そいった経緯で、購入したお店と電話でのやりとりで解決されなかった「フレームが曲がっているらしい自転車」を 購入店の文句を言いながら持ち込まれる方がとても多いのですが、すっごく恥ずかしい思いをしますから気を付けて下さいね。